ドキュメントとITをつなぐシステム連携基盤。

社内業務のITシステム化が進んでも残る、手作業でのデータ入力、部署間や企業間の紙による文書のやり取り。業務の円滑な流れを止めてしまうこれらドキュメントを複合機などのイメージング機器を介して社内システムと連携することで、今まで分断されていた業務プロセスがつながり、業務の大幅な効率化と可視化が可能になります。

Enterprise Imaging Platform 紹介動画

Enterprise Imaging Platformの紹介動画です。活用シーンとその効果をご紹介いたします。

Enterprise Imaging Platformはドキュメントやイメージデータのハンドリングを自動化するSOAベースの開発プラットフォームです。複合機やFAXなどのイメージング機器と社内システムを連携、その間の処理をWebサービスでつなぐことで、属人的な作業によって分断されていた業務プロセスが円滑に流れます。

業務を分断するドキュメント処理を円滑にするEnterprise Imaging Platform

業務を分断するドキュメント処理を円滑にするEnterprise Imaging Platform

イメージング機器の制御やOCRなどの各種処理をアダプターとして標準搭載し、アダプターを組み合わせてシステムを構築するSOA(サービス指向アーキテクチャ)の概念で設計されています。アダプターの呼び出しはGUIで定義でき、業務変化に柔軟に対応できるシステム環境を実現できます。

  • ドキュメントの入出力、管理・保管などの処理を、自動化・効率化したいお客様
  • エビデンス(証憑)管理を強化したいお客様
  • 複合機の有効活用を実現したいお客様
  • スキャン文書のセキュリティ強化をしたいお客様
  • ドキュメント処理を自動化手作業で行っていた紙文書の取扱いを自動化し、業務のボトルネック解消に貢献します。
  • 社内システムとつながる既存のシステムと柔軟に連携することで、全体最適を考慮した業務システムを構築します。
  • 業務変化に柔軟に対応GUIでプロセス設計ができるため、開発工数削減や納期短縮に貢献し、業務変化に柔軟に対応します。
  • 複合機をはじめとしたイメージングデバイスとの連携複合機とシームレスなシステム連携を実現。社内システムと連携し複合機の有効活用を促進します。
  • スキャン文書をダイレクトに社内システムに連携スキャンした文書を個人PCに取り込まず、ダイレクトに基幹系・業務系システムに連携~保管。スキャン文書のセキュリティ強化(漏洩防止)を実現します。

ドキュメント処理を自動化

OCR処理をともなうスキャニング、PDFの結合・分割、帳票・QRコードの生成など、キヤノンが得意とするイメージング処理技術を搭載。これまで手作業で行っていた紙文書の取扱いを自動化し、業務のボトルネック解消に貢献します。

社内システムとつながる

複合機・FAXなどのイメージング機器との連携や、CRM・ERPなどの社内システムと連携するためのアダプターを標準搭載。任意のアプリケーションと連携するカスタムアダプターも作成でき、既存システムと柔軟に連携することで、全体最適を考慮した業務システムを構築できます。

業務変化に柔軟に対応

Enterprise Imaging Platformでは各種処理をアダプターとして提供し、アダプターを組み合わせてシステムを構築するSOA(サービス指向アーキテクチャ)の概念で設計されています。アダプターの実行順序を効率よく設計できるBPELエンジンを内包し、GUIでプロセス設計できるため、開発工数削減や納期短縮に貢献します。
一旦システム構築した後も、新たなアダプターの組み込みや不要なアダプターの除外など、プロセスの変更が容易に行え、業務変化に柔軟に対応できます。

Enterprise Imaging Platformはドキュメント処理が介在する業務の自動化・効率化、業務関連文書の管理強化などにご活用いただけます。

利用シーン1:受注業務の効率化

FAX受注を効率化したい

受注業務において、もっとも扱いに困る紙文書はFAX受信した注文書ではないでしょうか。電子化を望んでも、相手が得意先であるため思うように進まず、自社システムへ手入力するために多くの人件費がかかっていることはよくあります。

Enterprise Imaging Platformでは、FAX機能を内蔵した複合機と連携することで、FAX受信から注文内容を読み取り、受注伝票を作成する一連のプロセスを自動化できます。販売システムへデータ連携するためのCSVファイルを作成することもできます。

FAX受注イメージ

【活用のための技術】
・デバイス連携(複合機と連携したFAX受信)
・OCR処理(注文書内容の読み取り)
・帳票作成(受注伝票の作成)

利用シーン2:文書管理の効率化

契約書に紐づく複数の文書を効率的に管理したい

契約管理、特に契約更新業務は複数の関連文書を扱わなければならず、煩雑な業務になりがちです。対象の契約を抽出して更新案内や申込書を印刷し送付、お客様から捺印済みの申込書を返送されたらスキャンして保管。並行して契約管理システム上で更新済みにステータスを変更して…システムと文書が分離しているがために管理が複雑になります。

Enterprise Imaging Platformでは、契約番号をキーとして複数の業務システムと連携することで、データ抽出から帳票作成、文書保管、ステータス更新と一連の業務がつながります。契約状況が遅滞なく更新されることで、お客様の窓口となるサポート部門とも速やかに情報共有できます。

文書管理の効率化イメージ

【活用のための技術】
・QRコード付き帳票作成(データ抽出と更新申込書作成)
・PDF処理(複数PDFの結合)
・QRコード読み取り処理(契約番号をキーにしたシステム連携)

利用シーン3:営業案件管理の効率化

案件情報と関連文書を紐付けて管理したい

営業案件の見える化や情報共有を目的として、SFA(Sales Force Automation、営業効率向上を目的とした支援システム)を導入する動きが活発化しています。しかしながら、経営層としては大きな期待を抱いて導入するも、営業効率が思ったほど向上しないという事態に直面することも少なくないようです。システムへの入力に手間がかかって情報を蓄積できず、ナレッジの共有や見える化が進まないことが背景にあります。

Enterprise Imaging Platformでは、SFAに登録した案件番号をキーにして案件情報と提案書・見積書などの関連ドキュメントを紐付けて管理。複合機を起点として営業情報とドキュメントとが紐づき、情報共有がしやすいシステムを構築できます。またワークフローとも連携すれば、監査対象となる証憑類も抜けもれなく管理でき、内部統制の強化につながります。

営業案件管理の効率化

【活用のための技術】
・Webサービス連携(SFAやワークフローとの連携)
・コンテンツデータ管理(営業情報とスキャン文書の紐付け)
・デバイス連携(複合機タッチパネルでの文書登録)

文書公開・収集オプション

業務文書の配布・回収を効率化。PCレス環境のワークスタイルを変革

小売店舗のバックヤードや拠点事務所で活躍。複合機を活用した文書コミュニケーション活性化ツール

システムに登録した文書を複合機のタッチパネルで選択し、オンデマンドで印刷できます。
文書登録の際に印刷体裁を設定することで、現場利用者は手間を掛けず、決められた体裁で印刷が可能です。また、申請書類など回収が必要な文書は、複合機でスキャンするだけで主管部門に返送が可能です。

文書公開・収集オプション概要図

文書公開・収集オプションは「文書登録」「PCレス印刷」「収集」の3機能で構成。離れた拠点間のドキュメントコミュニケーションを活性化します

文書登録画面

公開文書登録画面。用紙サイズ、向き、印刷方法などを登録。印刷体裁の統一化が図れます。

タッチパネルイメージ

複合機のタッチパネルで印刷する文書を選択。PCレス環境でもオンデマンド印刷を実現します。